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川村ケン×ソングライティングコース在校生座談会その5 みんな、卒業したら何になるの?

「川村ケン×ソングライティングコース在校生座談会」も今回が最終回。在校生のみなさんに、卒業後の進路や抱負、どういうソングライターになりたいかなどを、語ってもらった。



――さて、座談会も今回で最終回です。今後の抱負をお聞きします。


プロになる?
作曲する力をどう活かすかは、その人次第だ。

冨田さん:ソングライターとして、大好きなロック以外のジャンルの曲もたくさん書けるようになりたいです。そしてその後は、ソングライターとしてだけではなくもっとマルチに活躍できたらな、と考えています。たとえば、音楽家として活躍つつ、日本テレビの役員も務めている吾妻光良さん(※1)みたいに、きちんと名刺があるような仕事もしつつ、ソングライターもやれるような感じになっていくのが、これからの目標です。

西川さん:まずは、いろんな国に行ったり、さまざまな人に出会ったりして、心身ともに大人になりたいなって思っています。

石川くん:僕は今までいろんなことをやってきたあとに、ソングライティングを始めたので、まずはソングライター、職業作家を、卒業後の仕事の軸としてやっていきたいなと思っています。そうはいっても、今までやってきたことを全部捨ててしまうのではなくて、ライブ活動などはちゃんと続けていきます。その上で、職業作家になるために学んでいる「ひとりよがりにならないアプローチ」なんかは、“自分の音楽”をやっていくときにも活かしていけたらオイシイかな、と。

川村先生:職業作家になるには、ほんとにいろんなスタイルの曲が書けないといけないからね。石川くんは優しく、包み込むようなバラードが得意だよね。だから、逆に攻撃的な曲も勉強していったらいいかもね。ギンギンに歪んだギターをメインにした、メタル風なロックなんか、どう? 器用だから何でもできると思うよ。

石川くん:まずは、課題を提出するときに、先生と相談しながらじゃなくて、そのまますぐに提出できるぐらいのクオリティに持っていけるようにしたいですね。

柳澤さん:わたしはシンガーソングライターになりたいので、「卒業してから」ではちょっと遅いかな。たくさん曲を書いて、業界の人が見に来るようなライブやイベントに積極的に出て、一日でも早いデビューを目標にしています。そのために、いろいろと在学中に固めておきたいんです。


プロになる!
プロになるために、日夜勉強をしている。

川村先生:さっきも話したキャロル・キングしかり、楽曲提供から有名になっていくっていうのは、海外ではすごくよくあるパターンで、「この曲誰が書いたの?」っていうところから、自分のブランドが世に出ていくこともあるよね。そういう意味では、自分の目的のためにも、自分が歌う前提とした曲作りだけでなく、どんどん幅を広げていってほしいな。男の子の歌とかもサクッと書けちゃうみたいな感じになるといいんじゃない?

沙魚川くん:僕は、自分の好きな音楽をずっと続けられればいいかな、と思います。

シャジャリさん:わたしは、音楽だけでなく、そういう未来のことや、音楽業界で生きていくということも含めて、これから学んでいきたいと思っています。


――では、最後にこれから本学に入学する高校生のみなさんに、ひとことメッセージをお願いします。

沙魚川くん:「本当に音楽をやりたい」って思う人に、どんどん入ってきて欲しいですね。

川村先生:シンプルな意見だけど、本当にそうだね。

シャジャリさん:私も、同感です。わたしは数学か音楽かで、ずっと迷ってたんですね。でも、「これはお金になる、あれはならない」って、好きでもないことを無理やり自分に押し付けても、結局は楽しみながら続けられることじゃないと成功しない、と考えたんです。だから、もし迷っている人がいるなら、一番やりたいことをしてほしい、自分の好きな世界に入っていってほしいと思います。

西川さん:私は、入るきっかけは興味本位でもいいんじゃないかな、って思います。今学びたいことが音楽なら、今音楽が好きだったら、音大での4年間は、楽しめるんじゃないかなって思います。


好きなことをやろう!
みなさん、興味があるなら挑戦すべきだと言う。

冨田さん:自分にちょっとでも才能があるんじゃないか? と思ったら、まずはそれを開花させられる環境に飛び込んじゃったらいいと思います。やりたくても環境がないっていうのが一番もったいないです。ここには機材もあるし、先生もいます。ほんとに学びたい、学ぶ環境が欲しいと考えている人にぜひ入ってもらいたいですね。……あと、東京音大はネームバリューもあるので、音楽系のバイト――PA(※2)とかピアノ演奏とか――に採用されやすいっていうのもありますよー。

石川くん:僕は、高校の頃、大学は学びたいことがなかったら行っちゃいけないと思い込んでたんですよね。でも、入ってみないと分かんないこともあるんだと、今は思っています。就職のため、作曲家になるため……そういった目的のためにっていうよりも、とりあえず入ってみる。そういうのも大事かもしれません。

柳澤さん:高校生のとき、音楽大学に入るって先生に相談したら、「ついていけないかもよ」とか「クラシックできないとダメかもよ」みたいに、結構反対されたんです。でも、わたしはちゃんと説明会に行って自分で決めたんです。両親は音楽をやることをもともと応援してくれていたので、自分の行きたい進路を選ばせてくれました。先生にはライブを見てもらって進路に対する気持ちをを伝えました。

シャジャリさん:わたしは、数学で良い点取ったら、好きなことをやらせてください! って両親に直訴して、音楽留学をしました!(笑)

柳澤さん:確かに学ぶのは音楽のことがウェイトの大半を占めてるかもしれないけど、その他にもいろんな人との出会いや、学内外関わらずいろんな経験から自分に必要なことが学べます。オトナとしての礼儀やマナーも、人よりちゃんと身に付きましたよ(笑)。社会に出るのに恥ずかしい人間になったとは全然思いません。ですから安心して来てください!

川村先生:そうだね。たとえば音楽っていうのはすべてに時間が決まっているものだから――コンサートの日取りは決まっているし、全員で集まる練習も日時が決まっていたり――音大生の特長として「時間を守ることに長けている」っていうのはあるよね。あとは、授業で先生と話す機会も多いので、ディスカッション慣れするっていうのもあるし、課題をコツコツ自分でやらないといけない。つまり、他の人のノートの写しみたいなものはまかり通らないというのもあります。当たり前のことですが、そういった日常の全てからも自分を磨けますので、きちっとした人間になれるという良さもありますよね。

 そして、商業音楽の作り方を専門に教える、というだけでなく、プロの職業作家の考え方や、制作のノウハウを、日々身近に学べる本学は、とてもスペシャルな場所だと思います。もちろん職業作家をドンピシャで目指すのもいいですし、そうじゃなくて、シンガーを目指しているという人が、音楽作りや作曲について、色々大切なものを学び取れる環境だと思いますので、音楽が真剣に好きな方は、東京音大・ソングライティングコースで一緒に学んでいきしょう!
(完)



※1 吾妻光良さん:日テレ・テクニカル・リソーシズの代表取締役、日本テレビ本体の技術統括局長、執行役員、上席執行役員総務局長などを務めた。2014年からはフォアキャスト・コミュニケーションズの代表取締役に就いている(参考:Wikipedia『吾妻光良 & The Swinging Boppers』項)。

※2 PA:Public Addressの略。現在では音響や放送設備全般を指す。配線を行ったり、ミキサーなどを操作するオペレーターを「PAエンジニア」と呼ぶ。



座談会の参加メンバー

座談会参加者

写真左から、シャジャリ デララさん、沙魚川 勝紀くん、西川 愛さん、川村ケン先生、冨田 響さん、石川 晃士郎くん、柳澤 璃李子さん。