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4リズムヘッドアレンジ&コードプログレッションⅡ 特別授業 第4弾 ft. 八木のぶお

八木のぶおサンは、ブルース・ハープ、ジャズ・ハープ、クロマティック・ハーモニカの演奏家です。ハーモニカ奏者は日本にもたくさんいますが、その特別な個性が故に、代わりの人のない演奏家です。今でも多くの作曲家・編曲家からのオファーは途切れることはありません。ぜひ学生にも、そんな八木さんの「歌心」を自らの曲で味わってもらえたらと思い、2016年の秋口の9月、八木さんに相談したところ、快諾していただいた。「八木のぶおサン」をイメージして曲を書いて欲しかったので、レコーディングまでのスケジュールは、少し長めにとって、2ヶ月後とした。

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八木のぶおサン

「楽しませたい!」が八木さんの基本

12月のレコーディングに向け、10月中旬からレッスンを重ね、11月中旬には、ほぼアレンジの細かいところまで出来上がった。その旨を八木さんにお伝えすると、渋谷の拙宅仕事場まで、学生の曲を聴きに来てくれた。頭が下がる。


通常、レッスンでは「変なところ、不自然なところ」を改善することが多いのだが、学生の楽曲を前に八木さんは「いいね、いいね」「これだったら、ブルース・ハープでいこうか」など、とにかく「今あるもの」を良くすること、楽しくすること、良いところを更に良くすること、の提案ばかりだった。話していて実に心地良い。映画・放送音楽コース3年の青山さんの曲は、まだこの段階でC部分のメロディに迷いがあったが、「オモシロイねぇ~」と一言。わかってはいたが、八木さんの懐の深さには驚き、音楽に向き合う姿勢に頭が下がるばかりだった。ここで気付いたことがあった。「楽しませたい!」が八木さんの基本なのでしょうね。

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私、堀井の仕事場にて曲を確認する八木さん

レコーディング1曲目は、楽しい曲になりました!

2016年12月12日のレコーディング当日、13時に飄然と登場の八木さん。J-208教室にて学生たちと初対面。学生を前にいつも通りの私、堀井と八木さんとの雑談が始まる。雑談からスルスルとひとりひとり学生の紹介をし終わった後、普段ほとんど聞いたことのない「八木さんの音楽、始まり話」になった。驚いたことに始まりは劇団! なんと役者から始まり、劇中の音楽に携わったとのこと。その他、普段聞けないお話をたくさんしていただいた。ミュージシャンになるべく師匠に弟子入りし、楽譜の読み方から習ったあたりはとても興味深かった。突然、生のハーモニカの音を学生に聞いて貰いたくて、八木さんに今日録る曲をその場で演奏してもらい、マイク→アンプ→スピーカーを通さない「生のハーモニカ」音を聞いてもらった。

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J-208教室にて

ひと盛り上がりした後、14時にレコーディングルームに移動。まずは、エンジニアの田中さんがマイクセッティングをしているところに、青山さんが楽譜を持って曲の説明をした。

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八木さんに曲の説明をする青山さん


レコーディング1曲目は『Train, Train』


■Train, Train

譜面(PDF)はこちらpdf


楽しい曲になりました! 基本ブルース! シャッフルの4リズムにビッグバンド! 豪華な編成だ。ビッグバンドは一学期に「Take the ’A’Train」で勉強したので、相当慣れてきました。メロディはブルースの王道、太い動き!すごく分かりやすく、完成度が高い。八木さんの遊びの部分も用意されていて、ニュアンスたっぷりの演奏となった。イントロの「おまかせ Free 30″」もタイトル通り「Train, Train」風に。参考までに、2回目のB~Cパートいっぱいのアドリブ・ソロの演奏の動画もアップします。御覧あれ! ええ感じです。

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コントロールルームにて

2曲目は、雲の上のほのぼの感

続いて2曲目は、映画・放送コース2年、沈載充さんの『On The Cloud』。2016年11月14日、11月21日、12月5日の3回のレッスン時のデモ音源を聴き返した。回を重ねる度に仕上がりが良くなっているが、1回目のレッスンから彼が大切にしているものは変わっていない。ブレない所がすごい! 前回の「真夜中の戯言」同様、フレーズの繰り返しが多いのだが、上手く構成されている。が、一番最後の繰り返しの部分だけ、少し変化する。予想していなかったので、不覚にも嬉しくなってしまった。

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八木さんと沈さん、コントロールルームにて

11月21日の2回目のレッスンで、打ち込みのギターがインストコース1年の大浪歩さんのプレイに差し替わったことで、打ち込みピアノとの相性もイイ感じになった。曲が育っていくのを感じた。これだけの繰り返しのフレーズ、コード進行なのに、一切飽きを感じさせないのは、沈さんの得意とするところなのだろう。3回目のレッスンでは、青山さんのマンドリン(彼はプロのマンドリニストでもある!)も加わって、「雲の上」の“ほのぼの感”がいっそう出た。八木さんもアドリブ・ソロを録る際「雲の上~」と、つぶやいていた。いつかその気分を聞いてみよう。


■On The Cloud

譜面(PDF)はこちらpdf

 

収録を終えて一言。「学生がうらやましい!!」(文/堀井勝美)

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八木さん愛用の楽器

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