コース・教員紹介


ポピュラー・インストゥルメンツコース

「好き」を「本気」に、生涯音楽に関わる礎を築く。

2005年度からスタートした本コースでは音楽制作現場においてリーダー的な役割を担い、ポピュラー音楽界を牽引できる演奏家の育成を目指しています。

楽器の奏法やリズム、アンサンブル、アドリブソロなどの学びに加え、和声、楽典、ソルフェージュ、記譜法などの基礎を改めて身に付け、その上にコンピューター・ソフトウェア、シンセサイザーを用いたプリおよびポストプロダクションなど、現在のポピュラー音楽に不可欠な技術を修得します。このコースを最も特徴づけるカリキュラムにレコーディングスタジオでの実習があります。現場をリードし、主体的に取り組めるプロの演奏家には、音楽家としての資質はもちろん、音楽の内容を見抜き的確な指示を出すディレクション能力、周囲に働きかけチームをまとめる指導力や協調性など様々な能力が求められます。映画・放送音楽コースの学生やエンジニアが集うこの実習は、それぞれが関わり合うことで多様な学びの効果を高めています。

本コースを修了した生徒の最大の強みは、これらの体験を通して音楽制作の現場で常に全体像が見える人材になっているという点です。単に演奏家という立場ではなく、音楽制作の全体像と理想のゴールを把握し、その中で新しい価値を生み出すことのできる人材、すなわち音楽制作現場においてリーダー的な役割を担う演奏家を養成するのがこのポピュラー・インストゥルメンツコースなのです。

教員紹介

カリキュラム一覧

必修科目

演奏実技 アンサンブル実習 ポピュラー音楽史 ピアノコードワーク シンセサイザー スタジオエレクトロニクス コンピューターアシステッドコンポジション 4リズムヘッドアレンジ・コードプログレッション イヤートレーニング サイトリーディング 音楽基礎演習・コード理論 卒業制作

専攻選択科目

ソングライティング実習 オーケストレーション MIDIスタジオワークス

授業科目ピックアップ

演奏実技

専攻楽器の演奏技術向上と、ライブパフォーマンスやスタジオレコーディングにおいて音楽を自ら創り上げる能力を身につけることを目標としています。実技レッスンに付随して、ロック、ジャズ、フュージョン、ラテン等の音楽スタイルに関する講義も適宜行い、既成概念に留まらない幅広い視野を持たせ、音楽的資質をさらに引き出します。

エレクトリックギター

リズムセクションの中でもとりわけ自由度の高いギターは、演奏家のスキルと楽曲に対する理解力がその作品のサウンドに大きく作用します。したがって本カリキュラムは演奏技術と同様、作編曲能力の向上にも重点をおいた構成となっています。個人レッスンではテンションノートを伴うコードワークと、ギターにおけるリズムの概念について研究し、アレンジや楽曲スタイルに即した適切なポジションでのボイシングとコードワーク、フレージングを修得します。加えてインプロヴィゼーション、アドリブソロに必須なスケール理論やギター特有の各種奏法も、個人の習熟度に合わせてマスターしていきます。

◆エレクトリックギター授業風景動画

エレクトリックベース

ベースの本質を捉え、アレンジとパフォーマンス両方の観点からアンサンブル全体をコントロールできる総合力の醸成を理念として、カリキュラムを展開します。リズムとハーモニーを結び、音楽の根幹となるベースの役割は多岐に渡ります。個人レッスンでは楽器の構造的な特性や運指などの基礎知識から、表現を豊かにするためのテクニック、チョッパー奏法、和音奏法等の高度な技法まで、一つ一つプロセスを踏んで体得します。また、楽曲のスタイルとビートにふさわしいベースラインをコード進行から作り出すために、様々な音楽スタイルとその奏法を研究し、応用力を養います。

◆エレクトリックベース授業風景動画

ドラムス

本人が持つ音楽的な素質をさらに伸ばし、未知の分野への足がかりを着け、音楽の幅を広げることを指導のコンセプトとしています。
個人レッスンではクリニック的なアプローチで現状の課題を解決していくとともに、多種多様なリズムの概念およびスタイルを過去の範例より分析・研究。譜面には記せないニュアンスやグルーヴを肌感覚で学び取り、それぞれの楽曲スタイルに即した奏法、リズムパターン、フィルインを体得します。ポピュラー音楽におけるドラムの役割についても理解を深め、ヘッドアレンジの実践を通して曲の構成力や読譜・記譜力を養い、作編曲能力の向上を目指します。

◆ドラムス授業風景動画

アンサンブル実習

バンド形態を基本としたアンサンブルにおける各楽器の音色やバランス、コンビネーションとそれによって生まれるグルーヴをスタジオレコーディングの実施により学びます。

この実習は個人レッスンとは違い、各パートの教授が一同に揃って指導する、例えばベースの教授がドラムス専攻の生徒に助言するといった他楽器からの視点で指導を受けられる貴重な時間になります。また、映画・放送音楽コースの学生が用意したレコーディング現場に即した譜面を演奏する機会も設けられており、自分の趣向を超えたジャンルの楽曲にトライすることで視野を広げ、音楽的な成長を促します。

◆アンサンブル実習授業風景動画

イヤートレーニング/サイトリーディング

この授業ではミュージシャンとして要求される音楽的聴取能力と読譜能力を実習形式で訓練します。ポピュラー音楽のコード理論も踏まえた上で、基本的にはクラシックの理論に立脚して『理論の裏付け』がある技術の修得を目標としています。

1年次は単旋律、基本コードの聴き取りと読譜、視唱から始め、順次楽器による初見演奏などに移っていきます。

2年次は2声体旋律、4声体和声の聴き取り、アンサンブル譜の視唱、少し複雑なリズム譜の読譜、3年次は実作品のメロディー、ベースライン、ハーモニーの聴き取り、メロディー譜からのコード弾きを実習形式で訓練し、4年次はフルバンド編成の聴き取り、テンションノートを伴ったコード弾き、弾き歌いなどにもチャレンジします。また、並行して開講される「楽典」と連携しつつ、楽譜の読み書きの技術を各人の習熟度に合わせて、初歩から段階的に学べるのも本授業の特徴です。

音楽基礎演習・コード理論

この授業では記譜・読譜をする上での基礎であり、約束事でもある「楽典」を学びます。楽典で得る知識は、実際の音楽制作現場で出会うミュージシャンとの必要最低限の共通言語となります。加えてポピュラー音楽の作編曲にあたって必要不可欠なコードの知識も記譜法を中心に幅広く学びます。この授業の大きな特徴は、実際にスタジオ等の制作現場で用いられている『生きた書法』を身につけられるという点にあります。1年次は一般的な楽典の知識を身につけ、4リズム編成程度のマスターリズム譜の記譜法の修得、基礎的な和声進行(コードプログレッション)から非和声音(テンション・ノート)までの理解と実習を行います。

2年次はそれらで得たスキルをベースに、より高度な記譜やコードプログレッションにチャレンジしていきます。

3年次には4リズム以上の既存スコアから記譜を学び、自作曲のスコア、マスターリズム譜、パート譜の作成実習を行うと同時に、ハーモニーや各楽器のヴォイシング、リハーモナイゼーション、伴奏付けの実習を行い、より完成度の高い楽曲制作や演奏に活かせるスキルを体得します。

そして、3年次の後期には、自作の譜面を使用して本学のレコーディングルームにてレコーディング実習を行い、学習の効果を検証します。

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