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4リズムヘッドアレンジ・コードプログレッションⅡ 特別授業 第1弾 ft. 中西圭三 レポート2

第2回目 ~アレンジ完成、そしてレコーディング!~ (2016年1月25日)

堀井勝美×中西圭三スペシャル・コラボ授業第2回目、まずは宿題となっていたアレンジの試聴から。参加学生5名がアレンジを完成させ、打ち込みデモ音源とフルスコアを提出しました。


1. 映放2年(現3年)柴田さん:スカ(※1)・アレンジ

譜面(PDF)はこちらpdf


2. 映放2年(現3年)安野さん:ロック系~Superfly風アレンジ

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3. 映放4年(現卒業生)坂東さん:フィラデルフィア・ソウル(※2)風アレンジ

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4. 映放2年(現3年)高橋さん:J-Pop~B’z風アレンジ

譜面(PDF)はこちらpdf


堀井先生より各アレンジに対して、感想、レコーディング作業にあたってのアドバイス等があり、その後、各アレンジのマルチ・トラック(※3)をスタジオのPro Toolsに流し込み、生楽器に差し替え希望のパートをレコーディングしました。※映放2年(現3年)渡辺さんのアレンジは、ファイルが不具合だったため、この日のレコーディングは見送りました。


後日、各アレンジはミックスダウンして、音源データを中西さんと川村先生に送り、講評を頂きました。

※3曲目の板東さんの音源は、中西さん、川村先生のアドバイスを参考に、再度、自宅にて作り直したものです。

※4曲目の高橋さんの音源は、自宅にて録音したものを、本学スタジオにて音量・音質調整してあります。


【中西さんより】

早速アレンジが上がって来て、生徒の皆さんのスピード感に驚くと共に感動致しました。

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1. 柴田さん:スカ・アレンジ

旋律を作った時、頭の中で鳴っていた世界観に一番近い方向だと思います。導入のAとサビはスカ、Bは広がりと場面展開でリズムの取り方を上手く変えていて素晴らしかったです。


2. 安野さん:ロック系~Superfly風アレンジ

上手くギターのリフを作ってイントロからAの世界観に引き込めているように思います。Bのローズの音色はその流れからするともう少し熱量のある音色や弾き方でもいいような気もしました。オルガンはBの最後サビ前にオブリで入ってきているのが心地よく期待感も増しますので、サビ頭からビヤーっと来て欲しい気もしますね。


3. 板東さん:フィラデルフィア・ソウル風アレンジ

コード付けと世界観の作り方でこんなにも飛躍できるのだというアレンジの妙が活かされていて素晴らしいです。Bメロをこの世界観で消化するのは難しかったのではなかったかと思いますが、裏の旋律を上手に絡めながら気持ちを自然に運んで行っているのは技が光る部分ですね。このアレンジに合わせて歌を入れ直したいです。


4. 高橋さん:J-Pop~B’z風アレンジ

イントロのフレーズも印象的で掴みはOKな感じ。イントロの疾走感からするとAメロに入った瞬間旋律が少々ドタドタする感じがしますね。Bのフレーズに対してリズムの取り方とギターのオブリで絡んでくるのもいいですね。サビはギターの哀愁感&疾走感を活かしてもっとリフが前に出て来てもいいように思いました。バンプ(アウトロ)の世界観も要素としてとても豊かですからドラマチックに構成できそうで全編アレンジされたバージョンを聞いてみたくなります。


みなさんご苦労様でした。大変楽しませて頂きました。どれも個性的で素敵ですが、まとまり過ぎて予定調和に落ち着いてしまわないよう、感性をぶつけてってくださいませ。



【川村先生より】

お疲れ様です!学生さんのアレンジ、聴かせて頂きました!ありがとうございました! いやー、最高ですね!胸が躍りました。以下、簡単ではありますが、感想を述べさせて頂きます。

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1. 柴田さん:スカ・アレンジ

さすがの(!?)ブラックでファンキーなイントロにやられますね。最高です。Bメロのスクラッチ・ギターのアイデアが素晴らしいです。一気に現代的でクールなイメージになりますね。そこからのサビのSkaリズムで一気にレトロで懐かしいな世界に連れて行ってくれました。そして、南国を思わせるモントゥーノ風ピアノも効いてますね。わずか一部ですが、歌メロとブラスと音がクラッシュしているところがあるかな?何度か聴くと慣れてしまうのですが、この手のダンスミュージックは、踊っている聞き手が「ん? 今何か変じゃなかった?」などとならないよう(気持ちよく踊りに集中できるよう)、ある意味「分かりやす過ぎるほどのストレートな積み、コード感」でよいと思いますよ。


2. 安野さん:ロック系~Superfly風アレンジ

イントロのテーマの60~70年代風ギターサウンドが最高です。頭打ちで入っているギターも、これまた熱くさせますね。隙間を生かして、もったいつけたAメロから、Bでエイト(8Beat系のリズム)になった瞬間の「来た来た!」感、最高です。そして、オルガンの登場は個人的には最高に嬉しかったです。普通はいわゆるロック・オルガンを選択しそうですが、あえて、パーカッションが効いたジャズ・オルガン寄りサウンドだったのがセッション的で、また現代的でもあり、とても面白かったです。このサウンドならサビのオルガンは白玉ではなくシェイクのようなパーカッシヴなプレイ(ワウギターのワカチャカ、ワカチャカみたいなイメージです)なども聴いてみたくなりました。全部でなくとも、そういうフィールがちょっと出るだけでも、グッと面白くなると思いました。


3. 板東さん:フィラデルフィア・ソウル風アレンジ

このアイデアは素晴らしいですね。とはいえ、ある意味圭三さんのアーティスト・イメージや、ソウルフルな歌声を生かす、という意味では最適なアレンジだったように思います。全体を通して「まるで最初からこのようなアレンジが想定されていた」かのような印象を受けました。(フィラデルフィア)ソウルということで、Bメロのカウンターラインでパッシング的で使われている♭5テンションの使用なども取って付けた感がなく、むしろ大変効果的に曲の世界感を広げることに貢献していると思います。サビ前のキメも期待感を煽りますね。サビ中のストリングスのラインもちゃんと主張があり、生き生きとしていて、面白いです(プレイヤーが喜びそう、笑)。DTMとしての欲を言えば、ストリングスのアーティキュレーション(ボリューム・エクスプレッションですね)をもう少し突き詰めてデータ作りをしたら、もっとダイナミックになって、グッとくることでしょう。しかし、全体的に最高です。さすが4年生というところでしょうか。まったくもって、お見事でした!


4. 高橋さん:J-Pop~B’z風アレンジ

B’zを思わせるような、イントロのギターメロでJ-Pop的なつかみがバッチリ。Aメロ中のギターもハードロックテイスト満載で、個人的には熱くなります。ベースのサウンドもロックしてますね!サビへの導入前のコードで少し落ち着かせたのは狙いかと思いますが、ここはベタにストレートでも良かったかな、と思います。アウトロ(Dメロへの導入かな)はピアノではなく、全体のバランスを考えるとロックギターで押し切った方が、イントロで作った「ギターのかっこいいあの曲!」というイメージの統一感が出るように思うので、是非聴いてみたいです。勿論、フルコーラスあるようでしたら、ピアノへの場面転換は良いですよね。ただ、「1コーラスのデモだとすると」ということでの感想でした。


以上となります。皆さん、お疲れ様でした! 短い時間で、よくぞここまで。どれも素晴らしかったです!



※1 スカ(=Ska):1950年代にジャマイカで発祥したポピュラー音楽のジャンル。裏拍を強調したリズムが特徴。

※2 フィラデルフィア・ソウル:1970年代前半に一世を風靡したフィラデルフィア発のソウルミュージックの一形態。ストリングスを要した華麗で柔らかく甘めのサウンドから「スウィート・フィリー」とも呼ばれた。

※3 マルチ・トラック:各パートごとにトラックを分けられたデータのこと。パラ・データ、マルチ・データとも呼ばれる。



【楽曲試聴の際の注意】

楽曲の著作権は作者に帰属します。営利、非営利に関わらず本データを複製、販売、頒布、出版、譲渡、公衆送信するなど、著作権法で認められた私的利用の範囲を超える利用はできません。また、著作権者、著作隣接権者の名誉、人格、信用等を毀損する行為はくれぐれもご遠慮ください。