卒業生紹介


楽譜出版業界

 

身につけた音楽の知識やスキルが、楽譜出版業界においてはどのように仕事に活かされるのか。本コースを卒業して、楽譜出版社の老舗「株式会社トーオン」に入社した卒業生にお話をうかがった。


楽譜出版業界の仕事とは?

楽譜は音楽をユーザーに届けるための重要かつ最もポピュラーな伝達手段と言える。現在多くの楽曲の楽譜が出版物として世に出ているが、これら楽譜の企画・制作・出版を行っているのが楽譜出版社だ。ただし、多くの場合、原曲をただ採譜すればいいというだけではない。

例えば、ポップスの合唱曲集を作って出版する場合、編成に合わせた楽曲のアレンジはもちろん、まずはその出版企画の立案、社内プレゼンや調整、曲集に収録する曲の選定、JASRACへの楽曲使用申請、アレンジャーやデザイナーへの発注など、その業務は多岐に渡る。とりわけ楽譜の内容、つまり選曲やアレンジに関しては、原曲をどのような目的でユーザーに楽しんでもらうかに応じて、難易度も含め様々なバリエーションが考えられるため、それを統括する編集者にはユーザビリティーを兼ね備えた音楽センスが必要となる。

また、楽譜は当然制作過程で入念な校正(チェック)を経て出版される。楽譜をチェックできるだけの音楽的基礎力や、様々な楽曲スタイルとそのアレンジに関する専門知識、楽器の奏法理解も重要だ。映画・放送音楽コースでは作編曲の専門的なスキルを培うのはもちろん、多くの学生と教員・スタッフが関わる録音実習や、アルバム1枚をセルフプロデュースする卒業制作を通して、主体性、企画力、チームで恊働する力も養う。何より、映画・放送音楽コースで身に付く汎用性が高い音楽制作能力こそが、多様な音楽をユーザー目線で捉え、それを商品化する企画力につながっている。

立体的なカリキュラムで学ぶことで、学生は「スペシャリスト」としての能力と、「ゼネラリスト」としての能力の両方を伸ばし、実社会で即戦力として活躍できる人材に成長していく。


楽譜出版業界 図解

卒業生の声

楽譜出版業界 卒業生
楽譜出版業界 卒業生 楽譜出版業界 卒業生

Q.楽譜出版の世界に入ろうと思ったきっかけは?

A.卒業制作で「1人ですべての作業を取り仕切る」という経験をするなか、職業作曲家として独り立ちするよりも、企業の一員として働くほうが自分に向いていると感じたので、大学のキャリア支援を受けてトーオンを知り、就職活動を行いました。


Q.音大出身の方は多いですか?

A.はい。譜面やコードネームが読めることが募集の要件にもありますので、音楽大学や音楽系の専門学校などの出身の方も多数いらっしゃいますし、一般大学でも教育過程の音楽専攻出身の方もいらっしゃいます。大学で学んだポピュラー音楽史、野呂先生のギターの授業、スタジオワークなど万遍ない音楽に関する知識が、商品を企画するときなどに役立っていると感じています。


Q.今、どのようなお仕事をしていますか?

A.今、新しい商品の企画提案資料を作っています。曲の楽器編成を考えたり、取材する人を選んだり、そのほか、冊子に何を盛り込んだらもっと楽しんでもらえるかなど、いろいろな要素を企画の形に落とし込んでいます。企画書を書くのは卒業制作でも少し経験していましたが、実際はなかなか難しいので、先輩方に教えてもらいながらパワーポイントなどで作成しています。


Q.今後の展望をお聞かせください。

A.編集という仕事は裏方なので、自分の名前が出たりはしないのですが、やはり自分が立てた企画が商品になったらとても嬉しいです。これからも企画をどんどん通していけたらいいなと思います。


株式会社トーオンの出版物(一例)

トーオンの出版物

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