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ポピュラー・インストゥルメンツコース 卒業生インタビュー 2010年度卒業生 成尾 憲治 ~卒業。その後編~

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― 学生生活も4年経てば当然、卒業の日がやって来ます。卒業後のことを意識し始めたのはいつ頃ですか?



成尾 憲治さん(以下、成尾):あまり意識しませんでしたね。同級生は就職活動をしている人もいましたが、自分はギターで生きていくつもりだったので、就職活動はしませんでした。ギタリストになるには「就活したら負けだ!」くらいに考えていましたよ(笑)。


― (笑)。でも卒業するまでに「自分はギターで生きていける!」という確証はなかったわけでしょう?


成尾:確証はなかったですが、ポジティブに『この伸び白ならいけるだろう!』と考えました(笑)。


― そのポジティブシンキングと持ち前の行動力で、学生時代の仕事から幅を広げ、現在に至るということですね。卒業後に初めてやった仕事は何ですか?


成尾:東京ヴェルディ(サッカーチーム)の入場テーマソングのレコーディングの仕事ですね。映放コースの同級生が作曲を依頼され、それを僕が演奏しました。同時期にミュージカルで演奏する仕事もやりました。これも、映放コースの卒業生が作曲したものです。小劇場での上演ながらとても評判がよく、最終的には3000名近くのお客様にご覧頂いたそうです。僕ら若手が、同じ演目で年間50回の公演ができるチャンスは中々無いですから、すごくいい勉強になりましたね。


― ミュージカルでの演奏の楽しみは何ですか?


成尾:ミュージカルは、音楽が物語を引き立てる役割をするので、普段演奏する以上に、より大きな意味で音楽の全体像を深く理解する必要があります。そういう意味で、大きな作品の一部分になることに、面白みを感じます。


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― 順調にキャリアを積んでいますね。


成尾:だんだん……ですね。今は、力をつける時期だと思っています。


― これまでに、「これはビックリした!」という仕事はありましたか?


成尾:『Orquesta De La Luz(オルケスタ・デ・ラ・ルス)』のパーカッション奏者の方と一緒に演奏させていただく機会があった時、楽器のセッティングが変態的でビックリしました。Cajon(カフォン)がメインなんですけど、Cajon以外のパーカッションが、もうドラムセットみたいで(笑)。強烈でしたね。


― 演奏活動をしていると、いろんな人との出会いがあっていいですよね。今、実際に社会に出て音楽の仕事をする上で、本学で学んだどんなことが役立っていますか?


成尾:大学での学びは、大きく分けて『学業』的な部分と『実践』的な部分に分けられると思いますが、基礎的な音楽知識は当然演奏の助けになりますし、自分自身が講師として教える立場になった今、それらの知識が大いに役立っていますね。「知識は財産だな」と最近は特に思います。

また、インストコースは授業でレコーディングをする機会がすごくたくさんありますよね? 商用のレコーディングではあり得ないような時間を費やすことができて、その中で様々なことに挑戦できました。トライ&エラーを繰り返すことで、実際のレコーディング中に何か問題が起きたとき、どう対処すれば良いのかなど、たくさんの知恵が身に付きました。大学のスタジオは機材・設備も充実していますし、それらを活用していろんな実験ができたことが、今すごく役立っています。


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― 最後に、これから入学してくるインストコースの後輩たちにメッセージをお願いします!


成尾:僕は、大学は『勉強の仕方』を勉強するところだと、常々思っています。インストコースに入学できたからといって、答えが出るようなものではなく、先生方も手取り足取り教えてくださるわけではありません。入学後も自分から学び取っていく姿勢がないと、得るものは無いでしょう。しかし、「人間、自ら掴み取ったものしか覚えない」と僕は思っています。そういう意味では、このコースは演奏家としての研鑽を積むのに最適な環境だと思いますね。たくさん良い後輩が入ってきて、いつか一緒に仕事が出来る日を楽しみにしています。